クルマの魅力を燃費以外で訴求する場合、SUVは普通の人が感じる魅力のほとんどを備えている。ハンドリング性能さえも追及したSUVは、ドライビングにこだわりをもつクルマ好きも満足するレベルに到達しているほどだ。
これからもしばらくは軽自動車とコンパクトカー、ミニバンとSUVの4カテゴリーが日本の乗用車市場を牽引していくことは間違いない。中でもSUVはさまざまなセグメントでも比較的高価格を維持できるモデルとして、いわゆるドル箱的存在だ。
いずれは軽自動車と二極化していく気配はあるが、SUV人気が衰える理由は思い付かない。それほどまでにSUVはクルマの魅力が詰め込まれたカテゴリーなのである。
芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は日経Automotive、モーターファンイラストレーテッド、クラシックミニマガジンなど自動車雑誌のほか、Web媒体ではベストカーWeb、日経X TECH、ITmediaビジネスオンライン、ビジネス+IT、MONOist、Responseなどに寄稿中。近著に「ロードバイクの素材と構造の進化(グランプリ出版刊)、「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。
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