こうしたトヨタの販売戦略にケチをつけるつもりはない。しかしカローラのブランドイメージ維持にもSUV人気を利用していることは明白なのである。クラウンが大胆なモデルチェンジを果たし、FRプラットフォームからFFプラットフォームへとシフトし、RV的性格を与えたクロスオーバーを先行発売したのもSUV追加に向けた前奏なのだろう。
販売台数のランキングを30位まで俯瞰(ふかん)してみれば、日産キックスやダイハツ・ロッキー、三菱アウトランダー、スバル・フォレスターなど単独でのSUVが11車種もランクインしている。
アルファードやセレナなどミニバンでも特定の車種が人気であることを除けば、カテゴリーとしてはSUVに人気が集中しているのである。
SUVは大きなクルマだから目立つので印象に残りやすいということもあるが、セダンはすっかり日陰に追いやられた存在となってしまったのだが、それを嘆くのはちょっと違うと思う。
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