消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
オープンアップグループ(東京都港区)が、運営する「幸せな仕事研究所」で実施した調査結果を発表した。仕事に感じる幸せ度を聞くと、平均は「約56点」だった。また、仕事をしていて幸せを感じない理由の1位は「給与が低い、不十分」だった。
最高値を100点として、仕事に対する幸せ度を聞いた。平均点は55.6点で、2022年調査時の60.1点から4ポイント近く減少した。幸せ度が80点以上と答えた人の割合は24.3%で、こちらも前回の32.1%から減少する結果となった。
仕事をしていて幸せに感じる理由は何か。1位は「自分に合っていると思う」で、全体の24.7%が回答した。以下、「職場の人間関係が良好」(20.6%)、「労働時間や働き方など柔軟性がある」(16.9%)と続いた。一方、Z世代で最多だったのは「福利厚生などが整備されている」。全体の回答率が16.1%だったのに対してZ世代の22.3%が回答した。
仕事をしていて幸せに感じない理由を聞いた。1位は「給与が低い、不十分」で33.3%が回答した。他項目の回答率が10%台の中、唯一3割を超えた。以下、「評価・人事制度が不満」(19.2%)、「精神的につらい」(17.9%)と続いた。
給与への満足度を聞いたところ、「あまり満足していない」「満足していない」を合わせ、61.1%が現状に満足していないことが明らかになった。理由の1位は「経済的な状況や生活費の上昇に対して給与が追い付いていない」で、31.0%が回答した。Z世代では「趣味・休暇を十分に楽しむことが難しい」が最多で、25.4%が回答した。同社は、Z世代のプライベートの充実を重視している傾向が影響したと分析している。
調査は5月19〜23日、現在働いている10〜50代の男女4335人を対象にインターネットで実施した。
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