女優の広末涼子さんとシェフの鳥羽周作さんがW不倫の関係にあると報じた「週刊文春」の記事が、自治体や企業の広報活動に影響を及ぼしている。埼玉県戸田市は6月15日、鳥羽さんが「とだ PR大使」を退任すると発表した。本人から退任の申し出があり、一連の報道を考慮した上で「活動の継続は困難」と判断した。
同市で生まれ育った鳥羽さんは、Jリーグ練習生や小学校教員などを経て料理の道に進んだという異色の経歴を持ち、テレビやYouTubeなどでマルチに活躍。そうした活動に注目した同市は2021年11月、知名度やイメージ向上を目的にPR大使に任命した。
鳥羽さんも「おいしいで戸田を元気にしたい」と意気込み、自身がオーナーシェフを務める「sio」(東京都渋谷区)を経営する傍ら、市が発行する広報誌「広報戸田市」で、レシピの掲載や、市内の学校給食向けのメニュー開発(いずれも偶数月に掲載)を無償で引き受けるなど精力的に活動していた。
だが、その後の報道内容を市は「活動の趣旨を踏まえると不適切」と問題視。本人からの退任意向などを反映し、退任を決めた。市の担当者は取材に対し、「まだ検討段階」と前置きした上で、すでに掲載済みのコンテンツについては市の公式Webサイトでの掲載を続ける方針を示した。
鳥羽さんは同日までに自身の公式Twitterアカウント(@pirlo05050505)を更新。報道内容を全面的に認め、謝罪した。今後は「ゼロから料理に向き合いたい」と綴っている。
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