成長し続けてきた餃子の王将は無事コロナ禍も乗り越えた。19年3月期〜23年3月期における王将フードサービスの業績は次の通りである。
売上高:816億円→856億円→806億円→848億円→930億円
営業利益:69億円→77億円→61億円→70億円→80億円
店舗数:729→737→734→734→732
コロナの感染が国内で本格的に広まった21年3期は約50億円の減収となったものの、営業利益は黒字を維持した。翌年には20年3月期と同水準まで回復し、23年3月期にはさらに売上高が伸びて同社の過去最高値を更新した。
コロナ禍ではスマホで事前決済できるテークアウトシステムの導入や、デリバリーサービスへの対応を迅速に進めた。また、メニューに関しては「餃子の王将 レンチンシリーズ」などのテークアウト専用メニューを充実させた。餃子の王将 レンチンシリーズでは、餃子や天津飯などが電子レンジ対応の容器に入った形で提供しており、家でも出来たてのような王将の料理を楽しめるようにした。
こうした施策が業績のV字回復につながったようだ。19年3月期〜23年3月期、直営店でのテークアウト・デリバリー売上高は以下のように推移しており、テークアウト対応が店内飲食の減少分を補っていることが分かる。
テークアウト・デリバリー売上高:0円→150億円→246億円→302億円→261億円
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