「一風堂」が同業者とコラボ 新しいラーメンの狙いは? 限界を突破する店づくりの可能性長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)

» 2023年06月20日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

攻める姿勢を見せてきたい

 一風堂は1985年、福岡市の大名で創業。現在は、世界15の国と地域に展開。臭みがなく滑らかな豚骨スープと、歯切れのよい細麺による、豚骨ラーメンで人気を博している。

 力の源ホールディングスは、その一風堂を中心とした外食企業で、商品開発のコンサルティング、食品工場の運営、子どもたちに食の楽しさを伝える常設型体験施設など、食全般にまつわる分野へと事業範囲を広げている。グループの店舗数は、2023年3月末で273店(国内139店、海外134店)。

一風堂創業者の河原氏(左)と人類みな麺類創業者の松村氏(右)

 一方の人類みな麺類は12年に大阪市の西中島で創業。全粒粉入りの自家製麺、極厚のとろとろチャーシュー、分厚いメンマが人気のしょうゆラーメンの店で、行列店となった。

人類みな麺類のラーメン(出所:リリース)

 UNCHIは、その人類みな麺類を中心に、「くそオヤジ最後のひとふり」「世界一暇なラーメン屋」など新しいブランドを次々と開発。東京、海外はネパールにも出店している。これまで出店した直営、プロデュースした店は約70店に上る。

人類みな麺類本店(出所:人類みな麺類公式Twitter)

 6月12日、一風堂池袋店で開催されたメディア試食会には、河原氏、松村氏がそろって出席。河原氏は「コロナ禍で、やりたいことが何もできなかった。これを機会に、われわれもあらためて攻める姿勢を見せてきたい」と抱負を述べた。

 人類みな一風堂は1週間限りのイベントとなるが、好評ならば何らかの形で存続させることも検討するとのことだ。

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