シャワーヘッド「ミラブルzero」が20万台以上も売れた どのように開発したのかシャワーじゃないシャワー(2/6 ページ)

» 2023年07月06日 08時00分 公開
[大澤裕司ITmedia]

ユーザーから望まれた局所的なケアでの活用

 ミラブルシリーズはまず、18年7月にミラブル、19年8月にミラブルplusを発売した。ミラブルzeroは20年ごろから具体的に考え始めて開発に取り掛かった。

2019年8月に発売した「ミラブルplus」

 「新製品は常に期待されていますが、『ミラブルzero』は用途の拡張とデザインの両面から検討してつくったものです」

 このように話すのは、専務取締役の平江真輝氏。ミラブルとミラブルplusは美顔器のようなシャワーヘッドとして成功したが、ニーズを探っていくと髪や頭皮、口腔といった局所的なケアに使いたいという声が多いことが分かった。

 特に口腔については、歯科医師から「口の中がケアできるものがあればすごくいい」という声がミラブル発売当初からあったほど。シャワーで口腔内を洗浄できたら口腔洗浄器より使いやすい上に、少ない水量で汚れを落とす効果が高いと考えられたからだった。

 美顔以外の用途で使えるようするには、新たな水流の開発が不可欠。スプラッシュストレートとリングストレートはこうした事情から開発を進めた。

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