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組織改革は「前任者の否定」から 中央大陸上部が低迷期→箱根駅伝2位を実現できたワケ異才を見いだす「育てるマネジメント」(1/4 ページ)

» 2023年07月14日 07時00分 公開
[仲奈々ITmedia]

連載:異才を見いだす「育てるマネジメント」

働かないおじさん、管理職にならない若者……現代は、責任を負い、才能を育てるマネジャーへのイメージが著しく下落している。そんな中、不確実性が高い芸能界やアスリートの世界でも結果を残す名物マネジャーはどのようなことを意識してマネジメントを行っているのか――。多くのエンターテインメントビジネスのプロデュースを手掛けるFIREBUGの佐藤詳悟CEOが、今気になるマネジャーを訪ね、才能を発掘する方法、育てる方法、軌道にのった後のマネジメントの在り方を議論する。

FIREBUG公式Webサイト

 吉本興業でナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、ロバートのマネジャーを務めた後、FIREBUGを立ち上げた佐藤詳悟氏。FIREBUGでは、才能を拡張させる“タレントエンパワーメントパートナー”として、多くのタレントのプロデュース戦略を手掛け、企業向けにはタレントを軸としたコンテンツを中心にマーケティングソリューションを提供している。

 本連載では、マネジメントのプロである佐藤氏が、今会いたい“敏腕マネジャー”と対談し、メンバーのモチベーションを上げたり、才能を開花させたりするヒントを探っていく。

 第4回目となる今回の対談相手は、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏。中央大では2025年までに「箱根駅伝総合優勝」を目標に掲げており、箱根駅伝2023では準優勝、目標達成にあと一歩のところまで迫っている。

 連続で箱根駅伝のシード権を逃すなど、藤原監督の就任前は低迷が続いていた中央大学陸上競技部。そんな状況から、藤原監督はどのようにチームを変革して、成果を生み出してきたのか。就任直後のチームの状況や、準優勝に至るまでの経緯を聞いた。

左から、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏とFIREBUG代表の佐藤詳悟氏

ホンダの主任から駅伝監督に キャリアを捨て、母校に戻ったワケ

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