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「気持ちの才能」を重視――箱根駅伝の名門・中央大陸上部を復活させた藤原監督のマネジメント論異才を見いだす「育てるマネジメント」(1/5 ページ)

» 2023年07月21日 05時00分 公開
[仲奈々ITmedia]

連載:異才を見いだす「育てるマネジメント」

働かないおじさん、管理職にならない若者……現代は、責任を負い、才能を育てるマネジャーへのイメージが著しく下落している。そんな中、不確実性が高い芸能界やアスリートの世界でも結果を残す名物マネジャーはどのようなことを意識してマネジメントを行っているのか――。多くのエンターテインメントビジネスのプロデュースを手掛けるFIREBUGの佐藤詳悟CEOが、今気になるマネジャーを訪ね、才能を発掘する方法、育てる方法、軌道にのった後のマネジメントの在り方を議論する。

FIREBUG公式Webサイト

 吉本興業でナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、ロバートのマネジャーを務めた後、FIREBUGを立ち上げた佐藤詳悟氏。FIREBUGでは、才能を拡張させる“タレントエンパワーメントパートナー”として、多くのタレントのプロデュース戦略を手掛け、企業向けにはタレントを軸としたコンテンツを中心にマーケティングソリューションを提供している。

 本連載では、マネジメントのプロである佐藤氏が、今会いたい“敏腕マネジャー”と対談し、メンバーのモチベーションを上げたり、才能を開花させたりするヒントを探っていく。

 第4回目となる今回の対談相手は、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏。中央大では2025年までに「箱根駅伝総合優勝」を目標に掲げており、箱根駅伝2023では準優勝、目標達成にあと一歩のところまで迫っている。

 藤原監督が監督に就任するまで連続で箱根駅伝シード権を逃すなど、低迷が続いていた中央大学陸上部。驚異の復活劇の立役者である藤原監督は、日々どのように選手と向き合い、マネジメントをしているのか。後編となる本記事では、独自のマネジメント論を聞いた。

左からFIREBUG代表の佐藤詳悟氏、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏

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良い選手を生むのは、練習量やスキルよりも……

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