働かないおじさん、管理職にならない若者……現代は、責任を負い、才能を育てるマネジャーへのイメージが著しく下落している。そんな中、不確実性が高い芸能界やアスリートの世界でも結果を残す名物マネジャーはどのようなことを意識してマネジメントを行っているのか――。多くのエンターテインメントビジネスのプロデュースを手掛けるFIREBUGの佐藤詳悟CEOが、今気になるマネジャーを訪ね、才能を発掘する方法、育てる方法、軌道にのった後のマネジメントの在り方を議論する。
吉本興業でナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、ロバートのマネジャーを務めた後、FIREBUGを立ち上げた佐藤詳悟氏。FIREBUGでは、才能を拡張させる“タレントエンパワーメントパートナー”として、多くのタレントのプロデュース戦略を手掛け、企業向けにはタレントを軸としたコンテンツを中心にマーケティングソリューションを提供している。
本連載では、マネジメントのプロである佐藤氏が、今会いたい“敏腕マネジャー”と対談し、メンバーのモチベーションを上げたり、才能を開花させたりするヒントを探っていく。
第4回目となる今回の対談相手は、中央大学陸上競技部で駅伝監督を務める藤原正和氏。中央大では2025年までに「箱根駅伝総合優勝」を目標に掲げており、箱根駅伝2023では準優勝、目標達成にあと一歩のところまで迫っている。
藤原監督が監督に就任するまで連続で箱根駅伝シード権を逃すなど、低迷が続いていた中央大学陸上部。驚異の復活劇の立役者である藤原監督は、日々どのように選手と向き合い、マネジメントをしているのか。後編となる本記事では、独自のマネジメント論を聞いた。
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