Z世代と上司世代の仕事に対する価値観のギャップについては、度々話題になっている。「アットホームな職場はイヤ」「自分がやりたい仕事にこだわりたい」――Z世代がそのように考えるのは、なぜなのだろうか。
また、価値観が異なるZ世代と接するときに、上司世代はどのような点に気を付けてコミュニケーションを取るべきなのだろう。リクルートマネジメントソリューションズの桑原正義主任研究員と、武石美有紀研究員が解説する。
同社が実施した調査によると、働きたい職場の特徴は「お互いに助け合う」(66.4%)が最多だった。一方で「アットホーム」(37.3%)、「活気がある」(25.3%)、「お互いに鍛え合う」(11.4%)は過去最低を更新。武石氏は「Z世代は『個』が守られた上で互いに助け合う社風を求めている」と指摘する。
「アットホームな職場は心理的安全性が担保されている職場を指しますが、過去最低でした。組織が一体化することを想起させるため、選択率が低下したと考えています。組織のカラーに自分を合わせていくという発想自体が薄くなっている可能性が高いでしょう」
「Z世代は皆でやること自体は嫌いではありませんが、トップダウンで上から降りてくる目標を訳も分からずやっていくことに抵抗感を持つ傾向があります。そのため『なぜその目標があるのか』という“意味”や“納得感”を伝えることが大切です」(武石氏)
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