販売後の反響はどうか。ソニー広報は「初回出荷分1万台が3日で完売。毎年暑さが本格化する6月末〜7月半ばにピークがくる中で、計画を大きく超える初動の動きで、われわれも驚いている」と回答。新型コロナの「5類」移行などで、在宅勤務からオフィス出社に切り替える企業が増える中、猛暑が加わったことで、想定以上に売れているようだ。
レオンポケットタグとの併用による、冷温の自動切り替え機能も好評で、同社によると新型は「シリーズ最高の売り上げと販売台数を記録している」という。
前モデルのレオンポケット3は、猛暑で夏本番の8月を前に生産分が全て完売するほどの大ヒットを記録した。これを受け、同社は「生産台数などの詳細は明かせないが、昨年よりもより生産数を増やし、多くのお客様に手に取ってもらえるようにしている」と明かした。
2月には、レオンポケット本体のレンタルをサブスク形式で提供する「REON WIZ」(レオンウィズ、月額770円)を開始した。
レオンポケットシリーズの知見を生かしたレオンウィズは、急に感じる暑さやほてりといった悩みを持つユーザーの悩みを解決するために開発を始めた。端末周辺や内部、冷却面の温度に加え、スマホ向け専用アプリを通じてフィードバックされたユーザーの温度の感じ方などのデータを、クラウドプラットフォーム上で複合的に分析・機械学習する。サービスの利用状況は「詳細は控えるが、計画通り」(ソニー広報)とした。
同社は「個人の好みにあった温度調節を通じ、空調の負荷を減らすことにつなげ、地球環境にも貢献していきたい」としている。
日中の最高気温が30度を超える日が増え、夏本番が到来しつつある。猛暑を背景に、新モデルはどこまで売り上げを伸ばせるか。
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