多くの駅の階段には、矢印が備えられている。ほとんどは床面にあり、左側通行だ。蹴上げの部分に矢印が付いている場合もある。これらを見て、人はどこを歩くかを判断する。
混雑する駅では、上りの人が使用する箇所と下りの人が使用する箇所で色分けがなされており、くっきりと利用者が分かれるようになっている。階段に矢印を示している場合も多い。
また、駅の中で比較的狭い通路でも似たような取り組みは行われている。例えば新宿駅では、京王電鉄の駅からJRの駅に向かう場合(乗り換え地下通路)、人が歩く場所の幅を広く取り、逆を狭くしている。大きな駅では利用者がどこを歩くべきなのかを分かりやすく示すことで、混雑のリスクを避けようとしているのだ。
自動改札機もまた同じだ。双方向利用可能な箇所ばかりではなく、入場のみ、あるいは出場のみを片側に寄せている。中央部を双方向利用可能にし、時間帯によっては入出場のどちらかにし、人の流れを整理している。
また、駅構内が複雑で特殊な場所に特急のホームがある場合、床面にそのホームへの道筋を、色を付けた線で示していることもある。このようなちょっとした工夫によって、利用者は混乱せず、迷わず、スムーズに駅の中を行き来できるようになっている。
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