ラウンドアバウトの実証実験が行われた場所にエレベーターがあるが、これは近年設置されたもので、以前はなかった。駅の階段には利用者の利便性のためにエスカレーターを設けたり、バリアフリーのためにホーム階と別の階を結ぶエレベーターを設置したりするところは多い。新宿駅の南口13・14番線階段付近もそうである。
実証実験が行われたところにエレベーターがなかったころは、もっと多くの人がスムーズに行き来できる状態になっていた。しかし時代の要請で、エレベーターを設ける必要が出てきた。その中で人々を混乱させることなく、移動させるにはどうしたらいいのか。その答えの一つが、ラウンドアバウトである。
エレベーターを中心にして、その周囲を歩かせるようにし、混雑リスクを軽減する。これまで駅で行われていた導線の誘導に、さらに新たな方法が加わった。
駅の構内には、周回できるような場所が多くある。今回の実証実験を機に、多くの人に駅の人の流れがどのようにさばかれているのかを注目してほしい。
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