「ルービックキューブ」のブーム再燃、なぜ? 3次ブームの特徴に迫る経済の「雑学」(1/3 ページ)

» 2023年08月06日 08時02分 公開
[土肥義則ITmedia]

 6面立体パズル「ルービックキューブ」のブームが再燃している。このような話を聞くと、年配の人からは次の言葉が返ってきそうだ。「え、そうなの? 確か、40年ほど前に流行っていたよね。その後、耳にしていないので、てっきりオワコンかと思っていたよ」と。

「ルービックキューブ」のブームが再燃

 人気が復活している理由を紹介する前に、ルービックキューブの歴史を簡単に振り返ってみよう。商品が生まれたのは、ハンガリーである。建築学の教授、エルノー・ルービック氏が3次元幾何学を学生に説明するために木で制作したのが始まりだ。それぞれの面に違ったカラーリングを施し、回転する仕組みを設けたところ、あることに気付いた。

3次元幾何学を学生に説明するために木でつくった

 色がバラバラになってしまうと、それを元に戻すことが難しい――。ひょんなことがきっかけで、この立体パズルを「マジックキューブ」(1977年)という名称で販売することに。想定以上に売れたこともあって、その後、「ルービックキューブ」と名前を変えて世界で展開したところ、わずか2年で1億個以上も売れたのだ。

 日本では1980年7月に発売し、8カ月で400万個以上も売れた。冒頭で「再燃」という言葉を使ったが、実は再燃は2度目なので、いまは第3次ブームといった形になる。では、第2次ブームはいつ起きたのかというと、2007年である。

2007年に第2次ブーム

 この年にどんなことが起きたのかというと、東京マラソンの第1回が開催されたり、iPod touchが登場したり、∞プチプチが流行ったり。いずれもルービックキューブの再燃とは関係がないが、2年前の05年にある商品が発売され、話題を集めた。ニンテンドーDSの専用ゲームソフト「脳トレ」である。脳トレが売れれば売れるほど“頭を鍛える”ことに注目が集まって、その流れがルービックキューブにも及んだ。

 6面を完成させるには、頭を使わなければいけない――。そんなイメージもあって、店で手に取る人がじわじわ増えていったのだ。また、07年に世界大会が開催され、日本人が優勝した。このことはメディアでも大きく報じられ、「オレも久しぶりにやってみるか」といった人が増えたようで。07年度は90万個も売れて、過去2番目の記録を残したのだ。

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