マツダは割としっかりと戦略を立てる会社だ。それこそ詰将棋のように、理詰めで計画を立てて、きっちり実行していく。のだが、どうも運がない。売れるときも売れないときも予想外。あれだけ緻密に計画を立てたのに、なかなか思うようにならないのだ。
お聞き覚えのある方もいらっしゃるだろう。そうこれは「CX-5」の話で、他媒体も含めて筆者は何度も書いている。そういう必ずしもポジティブではない話を何度も繰り返して書くのはちょっとばかりマツダが気の毒なのだが、『ITmedia ビジネスオンライン』の担当者が「ぜひウチでも書いてください」というので、少し気乗りがしないのだが、もう一度書くことになった。
さて、現在、マツダの戦略がどうなっているかといえば、FFベースのスモールプラットフォームと、FRベースのラージプラットフォームの2本建てで商品を展開している。それが最新の第7世代の本来の布陣である。
原則論としては、「MAZDA3」およびその展開モデルである「CX-30」「MX-30」。それに北米向けの「CX-50」がスモールプラットフォーム群を構成し、「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」がラージプラットフォーム群を形成する。ちなみに「MAZDA2」と「CX-3」は「CX-5」同様第6世代の生き残りである。
マツダの規模を考えれば、基礎的なシャシーはこの2群で賄うしかない。第3のシャシーを開発する余力があるかといえば、そこはなかなか厳しいものがある。だからこのスコープに全部のラインアップを収めたい。というか収めるつもりでマツダは経営計画を立てている。
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