「鶏卵と同じような味わい」だと一定の評価を得ていると吉田氏。一方で、リピート購入につなげることは難しかったという。どんな課題が見えたのだろうか。
「購入したお客さまに確認したわけではありませんが、おそらく『食べ比べができる点』が購入の主な動機だろうと考えています。鶏卵との味の違いを比較して、確かめたいという好奇心ですね。もし代替卵が口に合わなくても、鶏卵のサンドイッチなら食べられるので失敗のハードルが低い点も購入につながったのかもしれません。
ただ、一度食べ比べて満足されてしまったために、リピートする意欲がわかなかったのかなと。同じぐらいの値段で通常のたまごサンドイッチが買えますし、鶏卵を超える味わいや魅力はなかったのだろうと思います」
これは筆者の感想だが、代替卵を使ったスクランブルサンドは完成度が高いと感じられたものの、鶏卵のたまごサンドと比較して添加物が多めに使用されている点や栄養素の違いが気になった。例えば、たんぱく質は一般的なたまごサンドより若干少なめだった。
「豆乳の風味を抑える目的で調味料を多めに使用しているため、添加物が若干増えています。今回のチャレンジの優先順位は『鶏卵と遜色ないおいしさ』であり、他の商品と比較すると健康への配慮は少ないと思います。栄養面や添加物など健康への配慮については、今後の課題の一つになるかもしれません」
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