不動産業界に特化した電子契約サービスを提供するいえらぶGROUP(東京都新宿区)は、住まい探しにおける生成AIの利用状況に関する調査を実施した。生成AIを業務で使いたい不動産会社が59.3%にのぼった一方で、実際に使用しているのは11.7%にとどまった。
生成AIの利用に際しての不安を聞いたところ、生成AIを使っていない不動産会社では「使いこなす自信がない」(44.7%)が最も多く、以下「情報の精度」(43.0%)、「お金がかかりそう」(37.1%)と続いた。使っている不動産会社では「情報の精度」(53.6%)、「不安を感じることはない」(26.8%)、「個人情報の保護」(25.0%)が上位を占めた。
エンドユーザーが生成AIを利用する際に期待すること1位は「おすすめ物件の提案」(59.8%)だった。2位「内見予約」(40.0%)、3位「来店予約」(38.1%)となり、住まい探しが便利になることを期待する傾向が見てとれた。不動産会社が期待することとしては「文章作成」(51.1%)、「業務量の削減」(40.5%)が上位を占めた。業務負担を少しでも減らしたいというニーズがうかがえた。
同社は「生成AIの活用においては、学習情報が古く最新情報を誤る場合やもっともらしい嘘が大きな課題である。利用には不動産や各分野の知識を持つ人による監修が重要だ」と指摘する。
調査は6月28日〜7月21日、いえらぶポータル利用ユーザーやSNSフォロワー1738人と不動産会社479社を対象にインターネットで実施した。
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