セブン&アイ・ホールディングス(HD)は9月1日、子会社そごう・西武の全株式の売却が完了したと発表した。米投資ファンドFortress Investment Group(フォートレス)への売却額は8500万円。8月31日の発表時は、企業価値を2200億円としており、売却額も同規模とみられていたが、負債などがかさみ、実際の売却額は大幅に減額となったという。
売却額は、企業価値2200億円からそごう・西武とその子会社が抱える純有利子負債や運転資本に関する調整などを経て算出した。
事業売却に合わせて、セブン&アイHDは業績も下方修正すると発表した。直近の2023年3〜8月期決算で1457億円の特別損失を計上する。そごう・西武の株式譲渡に伴い、1659億円の貸付金のうち916億円の債権放棄のほか、損失補填を行ったため。修正前の純利益は1380億円の黒字を見込んでいたが、修正後は650億円減の730億円の黒字になる見通し。
同様に通期(23年3〜24年2月)では、550億円減の2300億円の黒字を見込む。修正前は2850億円の黒字としていた。
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