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昨今、ITエンジニアの求人倍率は高止まりを続け、多くの企業がIT人材の獲得に課題を持っている。エンタメ関連事業などを手掛けるカヤック(神奈川県鎌倉市)においても例外ではなく、2021年以降のITエンジニアの採用計画に対する充足率は3割程度だった。
そんな中、同社が打ち出したのが「42.195km採用」だ。なぜITエンジニアを「走れるか」で判断するのか? 一見すると「突飛な面白企画」のようだが、その裏には優秀なエンジニアのある“習性”に関する分析があった。
企画が生まれたのは、人事部の高田氏が人事部メンバーと休日に出かけた山登りの最中だったという。体力の重要さを痛感しながら登山する中、同社のITエンジニアにはランニングに精を出している人が多いという話題から、あるメンバーが「42.195km採用」という言葉を思い付いた。
やや突飛なようにも思える企画だが、一方で納得感もあった。同社にはITエンジニアのランナーたちも参加する社内のランニング部がある。メンバーはランニングに関する書籍を読んでできそうな練習メニューを選び(Plan)、練習内容をトレースし(Do)、大会などで結果を検証し(Check)、取り入れるとやめるところを取捨選択する(Action)──というPDCAを回す人が多い。
ランニングのパフォーマンスを高めようと改善を重ねる姿勢は、ITエンジニアとしての成長にも必要なものだと考えれば「42.195km採用」にはそれなりの妥当性がある。こう考え、社内のITエンジニアへのヒアリングや人事部内のブレストをへて企画を仕上げていった。
同社が求めるITエンジニア像は、常に成長を求める人材だ。一般にITエンジニアになりたての20代は、自身の業務における成長を実感しやすいと言われる。しかし、ある程度のスキルを得た中堅のITエンジニアは、成長の実感を得づらくなる。高いレベルで仕事をこなせるようになったにもかかわらず、成長は実感しづらい──こうしたフラストレーションを抱え、プライベートに成長実感を求めて走るエンジニアも少なくないのではというのが、社内のエンジニアランナーたちのヒアリングから得られた仮説だった。
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