「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイントQAで解説(2/2 ページ)

» 2023年09月07日 07時30分 公開
[和賀成哉ITmedia]
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管理職登用 断る際に意識すべき2つのポイント

 会社はこれまでの働きぶりを見て、多くの社員の中から管理職として期待する人に声をかけています。会社から管理職登用の打診があった場合は、すぐに断るのではなく、昇進した場合の業務内容や待遇を詳しく聞いてから判断しましょう。

  • 管理職として期待されていることは何か
  • 給与がどのように良くなるのか
  • 具体的な業務内容は何か
  • 責任の範囲と権限はどこまでか
  • 昇進後のキャリアはどうなるのか
  • 同じポジションの管理職の平均労働時間は
  • 断った場合、その後の昇給・昇格・昇進等はどうなるのか
  • 断った場合、現在の業務内容に変化はあるのか

 気になることを納得いくまで確認するとよいでしょう。管理職登用後の仕事量が多すぎて難しいと感じた場合は、そのまま伝えてみると、当面の間はサポート体制を充実させてくれる可能性があります。業務に対する裁量が増えて、成果次第で給与が大幅に上がることが分かり、やりがいを感じるかもしれません。

 気になることを納得いくまで確認したうえで、管理職登用を断る場合は、会社を批判しないようにその理由を伝えるのがよいでしょう。

〇:業務内容や給与は魅力的だが、今はまだやっていける自信がない

〇:家庭(プライベート)の事情で今よりも労働時間を増やせない

〇:管理職登用を一度断ると今後管理職になるのが難しいことは理解したが、現在の業務内容が好きでずっとやっていきたい

×:業務内容と給与が見合っておらず、やる人が損をすると感じた

×:管理職の労働時間が長すぎて、やったら健康を害すると思った

 その会社を選択したのも、その会社での働き方を選択するのも、全ては自分次第です。会社が成長するためには管理職の役割は大きいですし、会社の成長がなければ社員の給与が上がることもないでしょう。管理職を目指す人もそうでない人も、後悔のない働き方を選択してほしいと思います。

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著者紹介:和賀成哉

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2007年11月に不動産業界から転職して社会保険労務士法人大槻経営労務管理事務所に入所。

入所以来、主に5000名超の大企業を中心にアウトソーシングサービスに従事し、2016年1月 大規模法人アウトソーシング事業部の部長に就任。

2017年3月 業務執行役員に就任。

2021年4月 OS局局長に就任。人事担当者向けの労務講座「オオツキ塾」の講師や管理職研修の講師も行う。


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