宿泊と食事だけでも十分に特別感があるが、オプションを加えると体験価値がグッと向上する。インバウンドを狙っていることもあって、その多くは外国人ウケが良さそうな日本文化を感じる体験だ。
平戸藩の藩主だった松浦鎮信(まつら・しげのぶ)が興(おこ)した武家茶道の一派「鎮信流(ちんしんりゅう)」の茶道体験もその一つ。松浦家の邸宅にある立派な茶室で、本格的な茶道体験も用意している。松浦家の紋章が入った平戸焼きの茶碗のプレゼントも喜ばれているそうだ。
国指定重要無形民俗文化財に指定されている「平戸神楽」の鑑賞もまた人気が高い。二十四番からなる平戸神楽は、笛と太鼓を主旋律とした雅楽による舞だ。代表的な舞の一つが「二剣(にけん)」で、「太刀を口にくわえて、小刀を両脇に抱えながら乱れ舞う様は思わず息をのむほど」だという。
優雅な乗馬体験は、平戸の雄大な自然を満喫できるのが醍醐味。海を眺めながらの乗馬は、レアな体験といえるかもしれない。
東シナ海に沈む夕日を眺めながらのドライブも。平戸島にはクルマのCMでも使用されたサンセットウェイがあり、天気が良ければ絶景が見られる。
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