平戸城の城泊は、新型コロナの感染の影響で外国人の入国が難しかった21年4月にオープンしている。そのためオープンからしばらくは、国内の富裕層に利用されていたが、23年に入ってからはインバウンド需要が増加。現在は外国人のゲストが半数を超えるまでになった。
「国内外関係なく、ご夫婦やカップルの2名で宿泊される方が多く、年代は20〜60代までバラバラです。国内のゲストは大都市圏を中心とした富裕層の方、海外は欧米、あるいは中国の富裕層の方が目立ちます。想定していた層の方々に利用いただいている印象です」
城泊は国が後押ししている事業であり、日本政府観光局や観光庁、九州観光機構に長崎県などの自治体も積極的に海外に向けたPR活動をしている。そのため運営を担う狼煙社が多額の広告費を使わずとも、海外での認知が広がり始めているという。最近は、ドバイなど中東からも問い合わせがくるようになったそうだ。
「ゲストからは、『日本の城における常習的な体験がすばらしい』『ホスピタリティを感じる食事体験だった』などの高評価をいただいています。みなさんがマストで体験されているのが、平戸神楽の鑑賞と茶道体験です。
宿泊数は1泊のほうが多いですが、地域の人とコミュニケーションを取るなどして平戸の魅力を深く知ってもらうなら2泊がおすすめです」
現状は週末のみ稼働しており、満室とまではいかずともコンスタントに予約が入っている状態だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング