企業の採用活動で「AIを活用したことがある」という採用担当者が半数以上を占めたことが、採用の一元管理システムを手掛けるThinkings(東京都中央区)の調査で分かった。変化し続ける採用市場において、AIはどのような目的で導入が進んでいるのか。
採用活動においてAIを「活用したことがある」と答えた採用担当者は56.5%。AIを採用活動に「活用したい」「やや活用したい」とした人は合わせて92.1%に上り、活用に前向きである担当者が多い結果となった。
「活用したことがない」とした人でも、67.8%がAIを採用活動に「活用したい」「やや活用したい」と回答。約7割が「採用活動でAIをまだ活用していないが、今後活用したい」と考えていることが分かった。
AI導入においてハードルとなっているものは何なのか。最も多かったのは「金銭的なコストがかかる」で43.0%。次いで「AIの精度に疑問がある」(32.0%)、「AIの活用の方法が分からない」(30.5%)と続いた。
一方で、採用活動にAIを活用した目的については「コスト削減」が37.2%で最多。次いで「業務効率化」(34.5%)、「アイデア出し」(32.7%)となった。
コスト削減を目的とするAIそのものにかかる金銭的コストが、導入のハードルとなっていることが分かった。
選考時に重視する候補者のスキルについて、最も多いのは「口頭のコミュニケーション」で35.5%。その他「問題解決力」(31.5%)、「分析力」(27.0%)が上位にランクインした。AIの活用に必要な「プロンプト作成力」と回答した人は15.0%にとどまった。
調査は7月にインターネットで実施。企業や組織で採用活動に関わる業務を担う担当者200人から回答を得た。
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