健康志向の高まりや口コミなどにより、市場が拡大しているヨーグルトメーカー。今井氏によれば購入者のメインは30〜50代の女性で、おそらくキッチンに立つ頻度が高く、キッチン家電に使い慣れている人たちだ。
60代以上の年配者や男性にもヨーグルトを好む人はいるはずだが、そういった人々には、あまり選ばれていないのが現状だという。そもそもヨーグルトメーカーを知らない、あるいは知っていても購入するほどではないと考えているのかもしれない。
筆者も「買うほどではない」と考えていた層なのだが、一度使ってみると経済的な側面を魅力的に感じ、使い回せる利便性も理解できた。未体験の層に魅力を伝え、「ほしい」と思わせるまでが難しさかもしれない。
「ヨーグルトメーカーという商品名なので、ヨーグルトしかつくれないように思われがちですが、多彩なメニューをつくることができます。そういったメニューのバリエーションやワンタッチで使える手軽さもSNSや店頭のポップなどで発信していきたいです」(羽鹿氏)
今後のヨーグルトメーカーのリニューアルについては、「消費者の声を聞きながら検討したい」とした。マストではないが、あると便利。使ってみると満足度が高い。ヨーグルトメーカーはまさにそんな家電で、その価値を分かりやすく伝えていく地道な活動が求められそうだ。
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