偽物と知らずに購入した人に、どのようにして偽物だと気付いたのか尋ねた。最も多かったのは「自分で気づいた」(67人)、次いで「買取店で査定時に教えてもらった」(31人)、「ネットの情報で気付いた」(29人)だった。タグやロゴに違和感があったり劣化が早かったりすることで気付くケースが目立った。
偽物と知っていて購入した人に理由を聞いた。「全然見た目から分からないし、普通に激安で買えるので、見栄を張った」(40代女性)、「学生時代に購入した。偽物でもブランド品を持つことが流行っていたため輸入サイトより購入した」(30代女性)、「見たことがあるような有名ブランドのイラストが入っていたが、それがかわいかったのとワンポイントであまり目立たなく、人にバレにくいと思い購入した」(30代女性)などの声が聞かれた。
偽物のブランド品は本物と比べると安く購入でき、ひと目見ただけでは偽物と分かりにくいことから、学生などの若いときによく購入するという人もいた。
偽物と知って購入することに対してどのように思うかを尋ねた。最多は「どちらともいえない」で47%と半数近くとなり、「悪い」が35%、「良い」は18%だった。
「どちらともいえない」と答えた人からは、「安価でブランド品と似た商品が手に入る事は自己満足につながるが、コピー品流通は良くないことだと思うから」(30代男性)、「ブランド側からしたら良くないとは思う。本物は高すぎて買えないし、他の人からは偽物と分からない」(30代女性)などの声が聞かれた。
「悪い」と答えた人からは、「偽物はちゃんとしたブランド会社の利益を奪っていることになるので、顧客をだまして利益を得る行為は犯罪に近いと思っている」(30代女性)、「見栄を張って偽物を持っているということ自体が恥ずかしいし、倫理的にももちろん良くないと思う」(30代男性)などの意見が挙がった。
「良い」と答えた人からは、「自分自身で納得してお金を使って購入することは、自分の責任になるから」(40代男性)、「お金の節約になり、見た目はブランド品とあまり変わらないものを購入できるから」(20代男性)などの声が聞かれた。
「どちらともいえない」もしくは「悪い」と回答した人は、基本的に偽物と分かっていて購入することに罪悪感があり、モラルを考えると判断が難しい、または購入すべきでないと考える人が多かった。一方「良い」と回答した人は、購入することそのものは取り締まられておらず、偽物・本物を問わず値段やデザインから自分が気に入っているのであれば問題はないという声が聞かれた。
今回の調査は、10〜70代以上の男女を対象に、インターネットで行った。期間は10月11〜18日、有効回答数は300人。
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