2025年卒の夏インターンへの参加率が93%に上った──。そのような結果が、求人情報サービスを提供する就活会議(東京都新宿区)による「インターンに関するアンケート」で明らかとなった。就職活動が早期化している中、学生が秋冬インターンに求めていることとは。
夏インターンの参加目的について、最も多い回答は「企業理解のため」で84%。以降は「本選考への優遇を得るため」(74%)、「仕事内容や職種の理解のため」(71%)と続いた。これからの本選考に向けて、企業や職種、業界などを研究する目的が上位にランクインした。
秋冬インターンについては、95%が「参加したい」と回答。その参加目的は「本選考への優遇を得るため」が最も多く、92%を占めた。次いで「本選考に向けての練習のため」(65%)が続いた。夏インターンの参加目的として上位だった「企業理解のため」は58%、「仕事内容や職種の理解のため」は51%と、それぞれ夏季に比べて減少した。
同社は「夏インターンは企業や職種の理解のために活用し、秋冬インターンでは本格的に本選考を見据えているという目的意識の違いがうかがえる」と分析している。
参加した夏インターンの開催形式については、「Web」が88%、「対面」が85%、「ハイブリッド」が28%だった。一方で、秋冬インターンにおいては対面での実施を希望する人は90%に上り、Webは58%、ハイブリッドは37%となった。夏インターンではWebと対面が同程度の実施だったのに対して、秋冬インターンでは対面の希望が多い結果となった。
参加した夏インターンの日数については、「1日タイプ」が最も多く89%。次いで「2〜4日タイプ」(66%)となった。「5日以上」のインターンに参加した人は39%にとどまった。
秋冬インターンの希望日数について、最も多い回答は「2〜4日タイプ」で82%に上った。以降は「1日タイプ」(63%)、「5日以上タイプ」(43%)と続いた。夏インターンでは、1日タイプへの参加が最も多かったのに対し、秋冬インターンでは複数日のインターンを希望する人が多い傾向が見られた。
参加した夏インターンの内容については「ワーク型」が最も多く94%。以降は「実務型」(50%)、「セミナー型」(49%)と続いた。一方で、秋冬インターンで希望する内容については、ワーク型と実務型が83%で同率1位に。セミナー型を希望する人は32%だった。夏インターンのうち実務型は半数程度だったのに対し、秋冬インターンにおいては多くが実務型への参加を希望している。
現時点ですでに内定を得ている人は4%だった。また、本選考のエントリーシート提出や面接を受け始めている学生は20%、プレエントリーまでを含めると30%が本選考の活動を開始していることが明らかになった。
また「インターン参加後に本選考につながりそうな案内を受けた」人は71%に上り、多くの企業でインターンから本選考に案内する流れがあることが分かった。
調査は9月11〜19日に実施。同社の運営する就活サイトの会員で、25年に卒業予定の260人から回答を得た。
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