品川駅開業以降、東海道新幹線、特に「のぞみ」の利用者は大きく増加し、列車の本数が増えた。JR在来線や京急電鉄、都営浅草線、京成電鉄の沿線から円滑に利用できるようになったことが大きい。
東海道新幹線「のぞみ」(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)
京急電鉄を介して羽田空港にアクセスしやすくなっただけではなく、JR東日本の「成田エクスプレス」や京成電鉄成田空港方面へ乗り入れる列車とも接続しやすくなったため、羽田/成田の両空港に便利な新幹線駅となった。
当時は品川駅を通過する列車もあったが、08年3月に東海道新幹線全列車が品川駅に停車するようになった。
JR東海は東海道新幹線に品川駅をつくることで、各方面へのアクセスが向上。品川駅周辺の再開発が進んだことで、利用者も増えていった。22年度における東海道新幹線品川駅の1日当たり乗車人員は約2万8000人。東京駅が約7万8000人であることを考えると、サブターミナルとしての役割は十分果たしているといえる。
品川駅が開業したことで、朝6時品川発という列車が設定でき、より早い時間帯に西へ移動できるようになった。だがこれは、JR東海が鉄道の利便性を向上させたという話にすぎない。JR東海が新幹線サービスを向上するために品川に駅をつくる必要があるものの、それだけではないと考えられる。
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