10月1日、東海道新幹線の品川駅が開業20周年を迎えた。品川駅はそもそも、日本の鉄道開業にともないできた駅で、長い歴史を持つ。長いこと国鉄(のちにJR東日本)と京急電鉄の駅だったが、2003年10月にJR東海がこの地に東海道新幹線の品川駅を開業した。東海道新幹線が停車する17駅の中で、最も新しい駅だ。
今後は東京メトロの延伸やリニア中央新幹線の開業などが予定されており、品川駅はますます発展していくことになるだろう。
東京都内にある東海道新幹線の駅はほかに、東京駅がある。東海道新幹線開業時からある駅だ。東京駅からほど近い品川に、新幹線の駅がなくてもいいのでは? と考える人も多いのではないだろうか。東京駅から品川駅まで、営業キロは6.8キロ。走行時間は約7分。しかし、品川駅はつくられることになった。
東海道新幹線品川駅開業20周年の日にセレモニーが行われ、品川駅関連の掲示物が、改札内に貼り出されていた。
この掲示物によると、品川駅は東海道新幹線の輸送需要増加や東京駅を補完するサブターミナル機能の強化、輸送混乱時の早期復旧、ダイヤの弾力性向上による安定輸送の観点で設置が計画されたという。
本体工事の着工は1997年5月。高架橋の線路を地上に降ろす難しい工事だった。しかし新幹線の遅延や運休を発生させることなく実現させ、03年度に土木学会から「技術賞」を受賞した。品川駅には引き上げ線も設けられ、列車の折り返しも可能になっている。
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