Z世代は、SNSや動画配信サイトで大量の情報に触れ「最小の労力で最大の成果を得る」ことを重視すると言われている。実際に25年卒の学生は「タイパ」(タイムパフォーマンス)をどう捉えているのか。学情(東京都千代田区)が調査を実施した。
普段の生活の中で、タイパや効率を「意識する」と回答した人は19.0%。「どちらかと言えば意識する」(39.6%)と合わせると、6割に迫る学生が普段の生活の中でタイパを意識していることが分かった。
回答者からは「時間を有効活用したい」「オンラインでの授業やWeb配信のプログラムなど、動画コンテンツは倍速再生で視聴している」「大学の授業や友人との時間、アルバイト、就職活動準備などやりたいことがたくさんあるので、効率よく動くことを意識している」といった声が上がった。
就活準備の中で、タイパや効率を「意識する」という回答は19.3%だった。「どちらかと言えば意識する」(33.7%)と合わせ、半数以上が就職活動においてタイパを意識していた。
具体的には「移動時間に企業のホームページを見るようにしている」「エントリーシートの作成や情報収集などの作業は、時間を決めて集中して取り組むようにしている」「情報収集は移動時間を活用し、まとまった時間を確保できるときはPCで作業するなど、時間を有効活用している」といった声が見られた。
タイパ良く情報収集をするために活用したいものは「企業ホームページ」が36.5%で最も多かった。次いで「採用ホームページ」(30.7%)が続いた。回答では「企業ホームページを見れば、その企業が何を大事にしているか分かる」「まずは企業ホームページで情報収集をしたい」「時間や場所を選ばずに見ることができるので、効率良く情報収集ができると思う」といった意見が集まった。
インターンシップやセミナー参加において、タイパが悪いと「感じたことがある」人は22.0%だった。「やや感じたことがある」(20.8%)と合わせると4割以上が、インターンシップやセミナーなどにタイパの悪さを感じた経験があった。
回答者からは「リアル開催のセミナーで、スライドを読み上げるだけだと少し残念な気持ちになる」「グループワークの内容にフィードバックがないと、学びや気付きを得にくい」などの声が寄せられた。
調査は10月4〜12日にインターネットで実施。同社の運営するWebサイトを閲覧した25年卒の学生326人から回答を得た。
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