残業代ってどうやって計算するんですか?おとなの六法(1/2 ページ)

» 2023年11月23日 08時30分 公開
[岡野武志ITmedia]

のりちゃん: ぼくの友達が、会社から残業代をもらえてないらしいんです!

タケシ弁護士: そりゃあかんね。残業代はきっちり計算して支払ってもらわないと。

のりちゃん: 残業代って、どうやって計算すればいいんですか?

タケシ弁護士: そしたら、計算方法を解説していくで!


 残業代の計算方法は、労働基準法で明確にルールが定められている。基本的には残業した時間の分、時給の1.25倍とか1.35倍とかの金額が支払われる。

 どんなケースで時給の1.25倍になったり、1.35倍になったりするのかもしっかり決まってるから、それぞれ順番に見ていこう。

おとな六法』(岡野武志/クロスメディア・パブリッシング)

【時給の1.25倍が支払われるケース】

 (1)1日の労働時間が8時間を超えた場合

 (2)1週間の労働時間が40時間を超えた場合

【時給の1.35倍が支払われるケース】

 法定休日(週1日)に出勤をした場合

【時給の1.5倍が支払われるケース】

 1カ月間の残業時間が60時間を超えた場合

 これに加えて、22時から5時までの深夜に働いた場合は、さらに残業代が割増しされるで。

 例えば時給1000円の場合、1日の労働時間が8時間を超えたら、残業代の時給は1000円×1.25=1250円になる。もし、残業代を正しくもらえていないなら、近くの労基署に相談してみて。

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