大阪の新店舗が大盛況! 資さんうどんが乗り越えてきた、各地の「うどん文化」長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/4 ページ)

» 2023年12月10日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

どんな点が人気を博しているのか

 既存店と比較すると、今福鶴見店は肉ごぼ天うどんをはじめとしたうどんメニューが多く注文されている特徴がある。他地域では、うどん以外にも「丼」「カレー」「おでん」など、100種類以上の豊富なメニューがあり、もっと分散しているという。

 丼物は「カツとじ丼」の人気が最も高いが「天丼」「牛丼」「ソースカツ丼」などもあり、バラエティに富んでいる。

セットメニューも豊富に用意

 忘れてはいけないのは、名物の甘味「ミニぼた餅」。年間販売個数は540万個に上り、お彼岸の期間中だけで27万個を販売する。甘さ控えめの北海道産の小豆のみを使用して、あんこを作っている。

 人気メニュー3種のミニサイズを組み合せた「しあわせセット」(ミニ肉ごぼ天うどん+選べるミニ丼+ミニぼた餅で980円)という、セットメニューも提案されている。 ミニ肉ごぼ天うどんをミニかしわごぼ天うどんに変更でき、ミニぼた餅がないセットも可能だ。さらに「焼きうどん」「かしわおにぎり」といった、北九州のローカル色が強いメニューもある。

卓上トッピングにとろろ昆布があるのは珍しい

 資さんうどんの卓上無料トッピングに、とろろ昆布がある。大阪に限らず、とろろ昆布は一般的に有料のトッピングで、それが入ったうどんは「昆布うどん」という別のメニューになる。

 そのとろろ昆布が無料で入れ放題なのは、大変なお得感がある。新規出店した地域では、この点も受けているのではないだろうか。うどん好きにしてみれば、追加費用なしで昆布うどんを楽しめるのも、支持される背景にあるだろう。

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