ユニクロPRチームは、TikTokで動画が大きく拡散したことについて、最近のトレンドである「静かな贅沢(クワイエット・ラグジュアリー)」が影響しているのではないかと考えている。
ハースト婦人画報社のファッションメディア「BAZAAR」が23年8月9日付に掲載した記事『富裕層に好まれる「クワイエット・ラグジュアリー」とは? 大人女性におすすめのセレブの着こなし16選』によれば、「静かな贅沢」は「一目でハイブランドと分かるような騒がしいロゴやブランドは不要で、誰かに見せびらかしたり、自慢することを必要としない“真の富裕層”が好む品格ファッション」と定義されている。
確かにラウンドミニショルダーバッグはカラーバリエーションこそあるものの、シンプルな無地の製品だ。「UNIQLO」のロゴが入っているわけでもない。使い勝手が良く、小さいのに多くのモノが入る想像以上の収納性が、昨今のトレンドに合致したと見ることもできる。さりげなく携行していれば、ユニクロの製品だと分かる人には分かる。そうした性質を有している。
ラウンドミニショルダーバッグは、英国メディアで「ミレニアル・バーキン」とも称されている。ミレニアル世代(1980〜90年代中盤生まれ)にとって、エルメスの大ヒット商品「バーキン」に匹敵する価値を持つとされているのだ。つまり、ミレニアル世代のファッショニスタにとって、象徴的なアイテムの一つにまで昇華されている。
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