不動産会社、住まい購入者が重視したのは 「物件写真が多い」上回る1位は……：859人に聞いた

[サトウナナミ，ITmedia]

　昨今マンション価格の値上がりが話題となっている。物件購入者はどのような基準で不動産会社を選び、購入しているのか。アットホーム（東京都大田区）が調査した。

住まい購入者はどのような基準で不動産会社を選んでいるのか（ゲッティイメージズ）

不動産会社を選ぶ際の基準

　不動産会社を選ぶ際の基準について、物件購入経験者で最も多かったのは「取り扱っている物件数が多い」で20.3％。次に「物件写真の枚数が多い」（19.9％）が続いた。一方で、検討者は「物件写真がきれいで見やすい」が最多で34.6％。次点は経験者と同様「物件写真の枚数が多い」（34.1％）となった。

不動産会社選びの基準（アットホーム調べ）

　住まいの探し方について、最も多い回答は、物件購入経験者、検討者ともに「不動産ポータルサイトで検索」（経験者：48.4％、検討者：54.8％）となった。また、検討者については「不動産会社のホームページで検索」「不動産ポータルアプリで検索」も35％以上となり、インターネットやスマホアプリを活用する人が多い様子が見られた。

住まいの探し方について（アットホーム調べ）

インターネットで物件を探す際に必ず見たい写真は

　インターネットで物件を探す際に必ず見たい写真とは。物件設備については、物件購入経験者、検討者ともに「キッチン」「風呂」「トイレ」と、水回り部分がトップ3となった。また、周辺環境についても経験者、検討者ともに「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「ドラックストア」が上位となった。

必ず見たい物件設備の写真（アットホーム調べ）

　内見方法については経験者、検討者ともに「不動産会社の店舗で待ち合せして現地に訪問」が最多となり、それぞれ4割に上った。「自宅でスマホなどからVRや360度画像で疑似内見」「自宅でスマホなどからオンラインで内見」という回答は、物件購入検討者が経験者を8ポイント以上上回る結果となり、オンライン内見や疑似内見を希望する検討者が多いことが明らかとなった。

内見方法について（アットホーム調べ）

　「オンラインで契約を行いたい」と回答した物件購入検討者は30％を超えた。実際にオンライン契約をした物件購入経験者と比べると、倍以上が望んでいる結果となり、オンライン手続きの意向が高まっていると考えられる。オンライン手続きの良かった点として、経験者からは「好きな時にできたこと」「自宅で完結できたこと」「非対面で行えたこと」などのコメントが寄せられた。

オンラインでの手続きについて（アットホーム調べ）

　調査は9月8〜10日にインターネットで実施。2022年9月〜23年8月に物件を購入し引っ越した人、および24年3月までに購入を検討し、現在住まい探しをしている18〜50歳の男女859人から回答を得た。