「駅別マンション価格」を可視化したら、住みたい街が見えてきたデータに隠された真実(4/4 ページ)

» 2024年01月23日 08時00分 公開
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 名古屋、札幌、福岡では、大阪周辺よりも20%ほど安くなっています。都心に近い高級住宅地では5000万円を超えるものの、都心までドアツードア30分を切るようなところにも2000万円台の駅があり、東京と比べると目に優しく見えます。

 首都圏と地方都市圏では給与水準や物価水準が異なるため、マンションの値段だけを見て住みやすさを論じることはできませんが、「その地方で標準的な稼ぎの家庭が都心まで30分以内のところに家を買える」と考えると、地方の大都市での暮らしが魅力的なものに見えてきます。どこからともなく、「いつまで東京で疲弊するの?」という声が聞こえてくる気がします。

参考:不動産流通機構『レインズマーケットインフォメーション』(2023年5月1日閲覧)

この記事は、『ビジュアルでわかる日本』(にゃんこそば、宮路 秀作/SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


プロフィール:

著者:にゃんこそば

たびたび地図をテーマにしたツイートをバズらせており、雑学的アプローチが得意。X(旧ツイッター)のアカウント

監修 宮路 秀作(みやじ しゅうさく)

代々木ゼミナール地理講師。日本地理学会企画専門委員会委員コラムニスト。Yahoo! ニュース個人オーサー。日本地理学会賞(社会貢献部門)受賞。主な著書は『経済は統計から学べ!』『経済は地理から学べ!』『目からウロコのなるほど地理講義』。 X(旧Twitter)のアカウント


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