そして21年末にデビュー以来大人気の売れ筋グレードとなっていた990Sが廃止になった。理由は単純、今回の改変で、最軽量モデルでも1010キロになってしまったが故に990を名乗れないからだ。
【お詫びと訂正:2024年1月31日23時30分 初出で「最軽量モデルでも1020キロになってしまったが故に990を名乗れないからだ」としておりましたが、正しくは「最軽量モデルでも1010キロになってしまったが故に990を名乗れないからだ」でした。お詫びして訂正いたします。】
筆者が「何とか999キロにしてでも名乗れなかったんですか」と尋ねたところ、「法律は10キロ刻みなのでそれだと1000になってしまう」とのこと。どうにかできないのかと問うと、手はないわけじゃないですという。聞いてみると、補機バッテリーをコンパクトなリチウムイオンにして、軽量ホイールを履かせ、ボンネットをカーボン化すればたぶん何とかなると思うが、それだと価格がまずいことになるのだそうだ。
いやいやそれやりましょうよ。100万円高くてもいい。カーボンボンネットは量産が効かないだろうから、限定でいい。毎年100台でも構わないから、継続的に生産すれば元は取れるはず。ユーザーだって、年限定100台のモデルなら下取り価格もプレミアが付くから絶対損にはならない。それより何より、ロードスターのラインアップに1グレードでも1トンを切るクルマがあることが、ロードスターのブランドにとっても大事です。
ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプともにLED化された。フロントにはデイタイムランプが追加され、おそらくそれが最も大きな識別点になるだろう
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