富士急行が念願の「箱根」進出 将来的には?(1/3 ページ)

» 2024年01月30日 10時23分 公開
[産経新聞]
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 絶叫系コースターで全国的に知名度の高いテーマパーク「富士急ハイランド」や山中湖畔別荘地など、山梨県の富士北麓地域を地盤としてきた富士急行が事業エリアを広げている。このほど同社が参入できなかった富士山が展望できる日本を代表する観光地、箱根エリアでの事業をスタートさせた。将来的には、箱根と富士北麓を連携させる新たな展開も視野に入ってくる。

 「箱根や芦ノ湖の自然の美しさ、富士山の眺望を、船の上から時間の経過とともに楽しんでほしい」

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 富士急の堀内光一郎社長は「湖に浮かぶ緑の公園」をコンセプトにして今年2月23日の富士山の日に、就航させる芦ノ湖の新しい遊覧船「SORAKAZE(そらかぜ)」をアピールする。

 富士急は昨年3月に「箱根芦ノ湖遊覧船」の事業を取得。今回の新船は、同事業参入以降、最大の取り組みだ。新船の屋外デッキには、富士山型のベンチや天然芝を敷き詰めた広場をつくり、富士急がほかのロケーションで展開するように、富士山の展望のよさを売りにする船へとリニューアルする。

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