東京圏の郊外は人口が減少し、都心に集中しているという言説がコロナ禍前まではあった。しかし一方で、千葉県の流山市のように子育て世代の住みやすさをアピールしたまちづくりを行なうことで人口を増やし、市内中心部を走るつくばエクスプレスの利用者も増加するというケースもある。
その意味でいうと、コロナ禍前から人口が増え続けている東京都調布市を抱える京王電鉄沿線は、将来は利用者が増えるという見込みも立てられるのである。
ただ、調布駅の現状のダイヤを見てみると、通勤ラッシュのピーク時間帯の列車本数は以前よりも減っており、ラッシュに近い時間帯でも「特急」が走るようになった。いずれダイヤを再検討することも必要ではないだろうか。
この記事は、『関東の私鉄沿線格差』(小林拓矢/河出書房新社)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
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