沿線住民の「高齢化」が著しい路線はどこか関東の私鉄沿線格差(2/3 ページ)

» 2024年02月05日 06時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 ほかにも、団地の多い沿線では、長期居住者の存在が、高齢者を増やしていくという結果になっていくところもある。例えば西武池袋線や、新京成電鉄沿線だ。

 反対に、長い間存在している住宅地で、何世代にもわたり人が暮らし続けているところは、多世代が混住しているところであり、高齢者が目立つということはない。

 団地やニュータウンは建て替えや再開発を少しずつ行ない、分譲の持ち家の人には何世代にもわたって建て替えながら暮らしてもらうことで、居住世代の高齢化を防ぐことはできるのではないだろうか。

(出典:ゲッティイメージズ)

路線ごとの「沿線の治安の良し悪し」は?

 犯罪発生率について調べたところ、東京圏1都3県では、それぞれのエリアの中心部にある地域でもっとも犯罪発生率が高く、そこから離れるにしたがって下がっていく傾向が見られた。

 東京都でもっとも犯罪発生率が高いのは千代田区であり、神奈川県では横浜市中区、埼玉県ではさいたま市大宮区、千葉県では千葉市中央区である。ただし、東京都千代田区に直接乗り入れている、いわゆる「沿線」があるような私鉄はない。

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