「オヤカク」5割が経験 Z世代と親の就職観ギャップは?

» 2024年02月16日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

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 新卒採用で学生にとって有利な「売り手市場」が続く中、企業から内定した学生の保護者に対して同意の確認を行う「オヤカク」が増えているという。

 内定確認の連絡、いわゆるオヤカクを受けたことがある人は5割を超えたことがマイナビの調査で分かった。増加するオヤカクだが、子どもの就職活動に対して保護者はどのような意識を持っているのか。

photo 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査(写真AC)

 調査は、大学4年または大学院2年以上で、今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中の子どもを持つ保護者を対象に実施した。

 オヤカクを受けたことがある保護者は52.4%に上った。昨今は、内定者の保護者を社内ツアーに招待するIT企業なども出てきており、さまざまな業界が人材確保に知恵を絞る様子がうかがえる。

(関連記事:保護者が会社訪問? イマドキ「親子就活」の実態は

photo 子どもの内定企業から受けた連絡(マイナビ調べ)

Z世代と保護者の就職観ギャップは?

 保護者と子どもの意識のギャップをはかるため、保護者が就職活動をしていた当時の風潮を尋ねた。その結果、最も多い回答は「転職は今ほどまだ一般的ではなかった」で46.1%に上った。次に「長時間労働や休日出勤などは当たり前だった 」(44.8%)、「結婚や出産・育児のタイミングで退職する人が多かった」(42.4%)と続いた。

photo 保護者が就職活動をしていた当時の風潮(マイナビ調べ)

 子どもに対して「Z世代らしさ」を感じる点とは。最も多かったのは「分からないことは誰かに聞かずにすぐにスマートフォンで調べること」で40.0%となった。また、就職観に関するものでは「1つの会社に勤めあげるというイメージが少ない」(17.2%)、「大手企業にこだわらない」(16.3%)、「競争心がない」(14.8%)、「出世欲がない」(14.2%)などが上位に挙がった。

photo 子どもから 「Z世代らしさ」を感じた部分(マイナビ調べ)

 子どもの将来の子育てに対する考えについて「結婚後は、夫婦で共働きをするほうが良いと思う」と答えた人は合わせて49.2%に上った。男性育休については、49.6%が「男性も育休を取得し子育てするほうが良いと思う」と回答した。

 一方で、男性の育休取得については保護者の性別によって10ポイント以上の差があり、母親の方が「男性も育休を取得した方が良い」と回答した人が多かった。

photo 結婚後は、夫婦で共働きをするほうが良いと思うか(マイナビ調べ)
photo 男性も育休を取得し子育てするほうが良いと思うか(マイナビ調べ)

 調査は1月11〜12日にインターネットで実施し、保護者1000人から回答を得た。

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