公園が多い路線はどこか? 首都圏を詳しく見る関東の私鉄沿線格差(4/5 ページ)

» 2024年02月17日 08時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 西武鉄道はどうか。まずは、西武池袋線だ。

 石神井公園駅にはその名の通り石神井公園、入間市には埼玉県営狭山稲荷山公園、飯能には三杉山公園がある。これより先のエリアは自然が豊かな地域となる。

 西武新宿線では、新井薬師前に哲学堂公園、武蔵関に練馬区立武蔵関公園、東伏見に東伏見公園がある。花小金井は、大きな敷地を持つ小金井公園が有名だ。航空公園には所沢航空記念公園がある。

 そのほかの、西武の細かい路線を見てみよう。多摩湖線の多摩湖には都立狭山公園、西武園線の西武園には八国山緑地、西武狭山線・山口線の西武球場前には埼玉県立狭山自然公園、西武多摩川線沿線には駅の付近ではないが、野川公園や武蔵野公園がある。競艇場前や是政近くには、多摩川親水公園もある。このように、西武線沿線には名の知られた公園が多い。

 続いて、東京西側最後の路線、東武東上線の公園事情はどうなっているのか?

 上板橋には城北中央公園、成増には光が丘公園、和光市には埼玉県営和光樹林公園、高坂には都幾川リバーサイドパークとある。案外、公園は少ないのだ。

 ここまでをまとめると、東京西側の私鉄は、京急電鉄沿線の横浜よりもさらに先に大規模公園があり、また京王電鉄は有名な公園が沿線にいくつもある。さらに、規模の公園はどの沿線にも多く、行政が住環境の向上に努めているということを示している。

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