OpenAIが開発、動画生成AI「Sora」の衝撃 エンタメコンテンツはどう変わる?(2/3 ページ)

» 2024年02月27日 07時00分 公開

生成AIを利用して生まれた日本発のコンテンツ

 生成AI技術とVTuberを組み合わせたAI Tuberを展開するピクトリア(東京都渋谷区)。日本HPによるスポンサー契約が締結されたAI VTuber「紡ネン Type-HP」は、ライブ配信でユーザーのコメントへ反応して話すだけでなく、自ら配信中に会話をするのが特徴です。

 当社(Minto)でも生成AIを活用したキャラクター「AIたむらまろ」を開発し、TikTokを利用して72時間連続ライブ配信という、人間では到底実現が困難な(笑)企画を実行しました。

Mintoが生成AIを活用して開発したキャラクター「AIたむらまろ」

 他にも、AIキャラクター/タレントという文脈では、伊藤園(東京都渋谷区)のCMにAIタレント(モデル)が使われたことが話題になりました。23年11月には、ハイボール(東京都渋谷区)がAIタレント「レモン」のAI広報就任を発表しています。

伊藤園のCMにAIタレント(モデル)が使われ話題になった(AI modelのプレスリリースより)

 AIを活用したCMも増えています。KDDIは「au三太郎シリーズ」を生成AIでアニメ風にリメイクし話題になりました。人気イラストレーターの松本ぼっくりさんの作品を約200点学習した生成AIを活用して制作したと発表しています。

 AiHUB(東京都目黒区)は、生成AI技術を用いてテレビアニメ『BEYBLADE X』のエンディングテーマ曲『ZOOM ZOOM』のアニメリリックビデオに制作協力したことを発表しています。キャラクターデザイン/モデルなど、部分的にAIを活用しているようですが、かなり自然な仕上がりです。

 このように、既に日本国内だけでもさまざまなコンテンツ制作・活用事例が生まれていますが、今後はどのような点が課題になってくるのでしょうか?

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