【事例2:テンセント(騰訊)】
テンセントは世界最大のゲーム会社ですが、同社はそのプラットフォーム上でさまざまなサービスを展開していることが特徴です。
例えば、中国国内最大級のメッセンジャーアプリの「WeChat」や「QQ」、モバイル決済サービスの「WeChat Pay」、SNSの「Qzone」、オンラインゲーム、ニュース、動画・音楽コンテンツ、ブラウザなどがあります。
また同社は、中国国内やアメリカのゲーム企業を買収したり、その他、有力ゲーム企業であるSupercellやアクティビジョン・ブリザードの株式を取得したりするなどして、補完事業者をプラットフォーム上に集めています。
さらに、決済サービスWeChat Payでは、POSレジを必要としないQRコード決済を採用することで、補完事業者である導入店舗を増やしています。他にも、シェアリング自転車のMobike(摩拜単車)に出資することでサービス利用時にWeChatPayを利用させるなど、テンセントの展開するサービスとシナジーのある補完事業者をそろえ、エコシステムの価値を高めています。
【Memo】
テンセントはGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)と並び注目される、中国の巨大IT企業群「BAT」( Baidu、Alibaba、Tencent)の1つです。
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