【事例1:Android】
AndroidはGoogleが提供するスマートフォンのOSであり、Googleがスマートフォン産業で形成するエコシステムのプラットフォームとして位置付けられています。
スマートフォンのエコシステムは(1)コンテンツ、(2)コンテンツストア、(3)OS、(4)ハードウェア、(5)ネットワークから成り立っています。このうち、プラットフォーム事業者であるGoogleが中心となって展開しているのがOSの「Android」とコンテンツストアである「Google Play」です。
Googleのこのエコシステムにおける取り組みは、Apple(iPhone/iOS)の取り組みとは異なります。例えば、iPhoneの場合はiTunesでしかアプリを購入できませんが、Androidの場合はGoogle Play以外でもアプリを購入できます。つまり、ネットワークを提供する通信キャリアなどが自社でアプリストアを持つという選択肢が生まれます。
他にも、AppleはiPhoneの製造を自社で独占していますが、Androidはオープン戦略を採用しているため、他社もAndroid搭載のスマートフォンを製造できます。
こういった各エコシステムにおける取り組みの違いは、補完事業者の経営行動に大きな影響を与えます。
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