この記事は、『ビジネスフレームワークの教科書 アイデア創出・市場分析・企画提案・改善の手法 55』( 安岡寛道、富樫佳織、伊藤智久、小片隆久/SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
経営学においてとても有名な2つの経営戦略のフレームワークを用いて、新規事業や新製品を創造・考案する際に市場における自社の立ち位置を見極めて、競争優位性を確立する方法を紹介します。
1つめは、ハーバード大学のM・E・ポーターの基本戦略です。
ポーターの基本戦略には「コストリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」の3種類があります。
自社が競争優位性を確立するために取るべき戦略は、自社の強みや、自社が属する市場によって異なります。そのため、競争戦略を検討する際は、業界内のライバルとの比較を行いながら、自社のポジションを明確にしていくことが重要です。
2つめは、アメリカの経営学者P・コトラーとK・L・ケラーが提唱した競争地位別戦略です。コトラーとケラーは経営資源を次のように「量的経営資源」と「質的経営資源」に分類しました。
そのうえで、マーケットシェアの規模に応じて企業を4つの競争地位に分類し、それぞれが取るべき戦略を策定しました。
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