ふくやが地域のために躊躇(ちゅうちょ)なく活動をするのは、福岡の街のおかげで商売ができているという恩義があるからだ。
「われわれの明太子(めんたいこ)が売れるのは、福岡のイメージがいいからだと考えています。地域に対する貢献は、ブランドロイヤルティを払うことと一緒。一般的には地名に払わなくてもいいことになっていますが、そうではないと思います。きちんと貢献活動という形で払って、福岡が持つイメージを良い状態に保つべきです」
こうした姿勢は、自分たちがこの地域に存在する意味を明確に理解しているからこそ生まれるものだろう。そして、それが同じ土地で長く商いを続ける秘訣(ひけつ)でもあるのだ。
伏見学(ふしみ まなぶ)
フリーランス記者。1979年生まれ。神奈川県出身。専門テーマは「地方創生」「働き方/生き方」。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修了。ニュースサイト「ITmedia」を経て、社会課題解決メディア「Renews」の立ち上げに参画。
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