物事に行き詰った時、誰かに相談していますか? 相談は、行き詰った物事を前に進め、一人では乗り越えられない限界を超え、自らの可能性を最大化できる最強のビジネススキルです。しかし、ほとんどのビジネスパーソンは相談の仕方を学んだことがなく、相談を効果的に使いこなせていません。
本連載では、誰もがすぐに実践できる相談のメリットと効果的な方法について、事業開発・事業戦略立案の専門家である山中哲男氏が解説します。
ビジネスを進める中で、誰しも一度は相談をしたことがあると思います。相談してうまくいったこともあれば、「もっと自分の考えを整理してから相談しろ!」と上司から言われたり、期待していた回答が得られず「時間の無駄だった……」とがっかりしたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
うまく使いこなせれば相談の効果は大きいのですが、このような経験があると相談することに萎縮したり躊躇(ちゅうちょ)したりするケースも少なくありません。そこで今回は、多くの方から質問を頂く“相談相手の選び方”についてお伝えします。
相談相手を選ぶポイントは、「どのタイミングで」「誰に相談するのか」です。もちろん相談相手の「相談に乗る姿勢」や「フィードバック力」も大事ですが、はっきり言って他者は変えられません。自分自身が相手の力を引き出す相談ができれば、自分のためになるはずです。
図にあるように、「見立て」「仮説」「計画」それぞれのタイミングで相談相手を変える必要があります。
まずは「気軽に相談できる人」とはどんな人か? 分かりやすく言えば、無条件で時間をとって聞いてくれる人です。「ちょっと相談したいんですけど」と伝えた時に相談内容を聞かずに「もちろん、いいよ」と答えてくれる人のイメージです。
考えを整理できていない見立ての段階では、相手にうまく説明できないことが多いため、話しながら自分の考えを整理するぐらいの気持ちで相談できる「気軽な相手」がおすすめです。相談相手を絞らずに、できるだけ多くの人さまざまな属性の人に相談し、多様な見方を知ることが良いと思います。
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