管理部門向けのビジネスメディア「労務SEARCH」を運営するエフアンドエムネット(大阪府吹田市)は、20代以上の働く女性を対象に、産休・育休に関するアンケート調査を実施した。
その結果、産休・育休を取得した女性の83.3%が、職場復帰に対して「不安があった」と答えていることが分かった。また、産休・育休中のリスキリングについては、「反対」の声は少ないものの、実施は難しいという声が多くを占めた。
産休・育休から職場復帰するにあたって不安はあったかという質問には、「あった」が83.3%と大多数を占め、「なかった」は16.7%だった。
具体的な不安としては「育児と仕事の両立」が73.6%と最も多く、「仕事についていけるか」が13.2%、「職場の人間関係の変化」が7.3%、「職場の自分のポジションの変化」が5.4%と続いた。
出産・育児に伴って退職、もしくは復帰後に退職した人はどのようなサポートを求めているのだろうか。調査対象者からは、欠員をカバーする職場の仕組みづくりや、復帰にあたっての相談の場などを求める声が寄せられた。
また、産休・育休中のリスキリングに対して賛否を求めたところ、「賛成」と「どちらでもない」がそれぞれ44.3%で、「反対」は11.4%にとどまった。
一方で、産休・育休中にリスキリングを実施したかという質問に対しては、「実施していない」が83.7%、「実施した」が16.3%だった。
リスキリングについて具体的な意見を募ったところ、時間的・体力的な余裕のなさを訴える声が多くみられ、積極的な実施は難しい現状がうかがえる結果となった。
調査は2月16〜28日にインターネット上で実施。産休・育休を取得したことがある女性、または産休・育休を何らかの事情で取得しなかった女性246人から回答を得た。
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