一方、米国でも座りレジを導入している店舗はありますが、2023年に私が米国で視察した小売店では業種を超えて立ちレジが多く、ヨーロッパとは様相が異なっているように感じました。
日本でエコバッグを目にすることも多い米国のスーパー「トレーダージョーズ」、通称「トレジョ」はALDIのグループ傘下ですが、レジは「立ち」です。
米国で人気のD2Cコスメブランド・Glossierのように、Z世代に支持される店舗レジにも椅子はありませんでした。お客さんもスタッフもZ世代の店ではカジュアルな雰囲気もあり、スタッフも座りながら接客しているかと思いきや、接客もレジも立ちっぱなしなのが印象的でした。
日本は、立ちレジが圧倒的に多いのが実態です。椅子に座ってレジ業務をすること自体がナンセンスなのか、これまでレジでの立ち作業について、ほぼ議論されることはなかったように感じます。日本では「レジは立ってするもの」という固定観念が根付いているのかもしれません。
しかし、ここにきて少しずつ「立ちレジや立って接客することはいかがなものか」という意見が出てくるようになりました。例えば、マイナビバイトが2024年3月に、アルバイトの立ちっぱなし問題を解決する珍しいプロジェクトを始めました。
「セルフレジにキレる老人」問題どうする? 模索続く大手企業 要注目の「スローレジ」とは
なぜスーパーのレジで“PayPay渋滞”が起きるのか 大手流通の存在がチラリCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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