スシロー、「年間売上100億円」の“カフェ部”新コンセプト発表 スイーツに注力する狙いは?(2/2 ページ)

» 2024年05月29日 10時55分 公開
[三好一葉ITmedia]
前のページへ 1|2       

「専属パティシエ」で差別化、新商品開発はスピード感を重視

 同社広告宣伝部の林麻衣子氏は、スシローカフェ部の強みを、「3名の専属パティシエが年に200品以上の試作を行い、50品の新作を送り出している」点だと話す。年間50品を投入することで、いつ訪れても新作がある「わくわく感」を楽しめるようにするという意図があるといい、これは新コンセプトの「おいしく、わくわく、ぞくぞく」にも合致するものだ。

 また、菓子メーカーや有名パティシエとも積極的に提携し、コラボ目当てでの利用も見込む。

photo 通常販売の「北海道ミルクレープ」(230円)
photo 通常販売の「わらび餅と大学芋どっちも盛り」(230円)

 スイーツの開発にあたっては、「おすしの後でも食べやすいよう、重くなりすぎない分量や味付けを意識している」という。

 また、店舗だからこそ味わえる「ひと手間」も重視することで、コンビニなどのテークアウト型スイーツと差別化する。中でも売れ筋の商品は、「カタラーナアイスブリュレ」(230円)で、提供する直前に店内で表面を炙る点が人気だという。

photo 通常販売の人気商品「カタラーナアイスブリュレ」(230円)

 大手回転すしチェーンはスイーツ部門を強化しており、くら寿司は「KURA ROYAL」を、はま寿司は「はまカフェラボ」をそれぞれ展開する。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR