東急電鉄は5月28日、池上線千鳥町駅をリニューアルすると発表した。リニューアルでは木材を活用し、親しみやすく温かみが感じられる駅を目指す。同社は、森林資源の循環に貢献できるまちづくり「SOCIAL WOOD PROJECT」に取り組んでおり、その一環として木材を活用した駅づくりを進めている。
千鳥町駅の駅舎は開業から100年以上が経過し、設備の老朽化が課題となっている。今回の改修ではホーム屋根の建て替え・延伸、駅舎内外装リニューアル、トイレの建て替えを実施。使用する木材は東京都多摩地区で生育・生産される「多摩産材」で、鉄骨造に比べて建設時のCO2排出量の抑制、炭素の固定化といった効果が見込めるという。千鳥町駅の改修工事は今冬に着手する予定だ。
木材を多用した駅舎のリニューアルは、これまでに池上線戸越銀座駅、旗の台駅、長原駅で実施されている。今回の千鳥町駅は4駅目となる。
また、同社は田園都市線田奈駅のリニューアル工事も実施中だ。老朽化したホームとコンコースの内外装改修を進めており、竣工は2026年春頃を予定している。工事では木材を幅広のパネル状にして使用するとともに、沿線の竹林から採れた竹材を活用している。
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